かたことの大きな声が聞こえてきた。
「マッスグ、マッスグ、アノ、テレビトウヘマッスグ。
アソコ、サカエダカラ。」
振り返ると道を尋ねたらしいおじ様が、
「ありがとうございます。」って、ぺこりと頭を下げるとこでした。
さらに道案内をしている風な人が
「トニカク、マッスグ。 マッスグ。」
とまた片言の日本語で言った。
ちょっと笑ってしまった。
何故か、私はよく道を尋ねられる。
旅行中にだって、尋ねられる。
地元じゃないから分かるわけないのに。
それに私方向音痴だし。
名古屋だってそんなに詳しくない。
説明だって苦手だ。
それで、遅刻しそうになった事だって何度もある^_^;
だけど、これだけいっぱい通勤途中の日本人が居る中で、
あのおじ様は、あの方に道を尋ねたんだろうって思った。
何を基準に人は、道を尋ねる人を選ぶんだろうって・・・。
なんとなく思った。
ま、道案内としては、結構的確だったと思うけど。
私に尋ねるより多分、全然正解。
だけどね。
しばらくあの「まっすぐ」が耳からはなれそうにないや。